介護保険関係の仕事をしていると、食べる人は元気だなと感じる。

その根本にあるのが、歯と顎の強さだと思う。

歯がしっかり残っていて、食べ物を嚙める人は、体調を崩してもすぐに元気になる。

歯が残念ながら無くなってしまっても、顎が丈夫な方は日常を元気に過ごされている。

やはり『噛む』という行為はとても重要なことなんだろう。

最近は、栄養だけ摂取できる食品がそこら中に溢れている。

特にコンビニで気になるのが、ゼリー型の栄養補助食品だ。

体調が悪い時はそのようなものを絶対安静するのは分かるが、若い子を筆頭に飲むように胃の中に流し込んでいるのを見ていると違和感を感じる。

高齢者に対しても同じことが言える。刻み食、ペースト食と食べやすくする必要がある人は仕方がないと思うが、介護の流れをやりやすくするために選択する場合も多くの見受けられる。

さて、それは介護の面から見るとどうなんだろう?

介護者に過剰な負担はもちろんダメだが、枚方市にかぎらず介護保険の事業者が売上を上げるために必要がまだない高齢者にも勧めている感がある。利益を得るなとは言わないが、利益最優先だと介護の本質的なものを見失ってしまう。

仕事として介護を行っているが、そこはしっかりと考えなければいけない。自分の親ならどうか、という目線は忘れてはいけない。当事者としての目線を失わずにこういった疑問に取り組んでいきたい。

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